FX 資金管理がラクになる!?タートルズ流「ユニット」を身につける!

FX 資金管理がラクになる!?タートルズ流「ユニット」を身につける!

 

FXは7~9割の人が負けると言われているが、負けている人の半分以上は、資金管理やリスク管理で失敗していることをご存じですか?

 

資金管理さえキチンとしていれば、今は負けている人でも勝てるようになる可能性は大いにあります。

 

どこで買うのかエントリーポイントは意識しているトレーダーは多くいますが実際はそれほど重要ではありません。

 

考え直さないといけないのは、「どのくらいの量で取引し、どこで損切するのか」です。

 

さらに、難しいのは「どこで利確するか」になります。

 

今回は前者の「取引量と損切」についての記事になります。

 

タートルズの方法論

 

ウォール街で伝説的トレーダー集団「タートルズ」を知っていますか?

 

彼らはプロの投資家による指導により、素人がトレーダーになれるかどうか?という実験の結果生まれたトレーダー集団でした。

 

ここではタートルズ流の投資方法をご紹介します。

 

参考記事:FX タートルズ投資法とは?資金管理術の王道

 

彼らはFXにまつわる全てをルール化する

 

タートルズのやり方は裁量がゼロ

 

全てルールに乗っ取って取引する。その場その場で判断することは無く全てが「ルール化」されている。

 

見える化することで、感情に左右されずトータルで利益を生むことが可能になる。

 

タートルズ流投資術「勝利の方程式」

 

 

上記のようにタートルズではこの3つの事柄を重要視している。

 

この中でも初心者トレーダー達はこぞって、「エッジのある取引」(手法の部分)ばかりを意識してしまい失敗してしまう。

 

しかし、FXで勝ち続ける為には資金管理・リスク管理を重要視することで、収益を生み出すことが出来るようになる。

 

恐怖の破産確率

 

勝率60%、リスクリワード比1:1の場合の破産確率

 

1取引で資金の5%を使った場合→0%

1取引で資金の10%を使った場合→1%未満

1取引で資金の20%を使った場合→10%

1取引で資金の30%を使った場合→50%

1取引で資金の40%を使った場合→100%

 

となる。

 

勝率60%でも資金管理を怠ると破産する確率は高い

 

リスクリワード比1:1で勝率60%であれば収支はプラスを継続しそうに思える。

 

10回の取引で6勝4敗。6万円儲かって4万円の損失でイコール2万円が儲けになる。破産する確率はゼロに近いと思えるのだがそうではない。

 

たとえ勝率60%でも連敗することを念頭に置いておかなければならないからだ。

 

そんなときに負けを取り戻そうとして、1取引当たりの取引量を資金の30%、40%とパーセンテージを上げれば上げるほど破産確率も高まってしまう。このような状況は投資家として絶対に避けなければならない。

 

取引量を少なくすれば、破産確率も低くなるが、儲けも少なくなる。

 

これらのジレンマを解消するに当たって、適切な取引量を決めるにはどのように考えたら良いか?を見ていきましょう。

 

適切な取引量を計算する

 

最初の入り口は自分の投資用の資金がいくらあるのか?

 

を把握する作業が大切。ここをなんとなくで決めてしまっては不動産投資で言うところの土地の部分になるので、土地がしっかりしていければどんなに良いマンションを建ててもすぐに欠陥が出てしまう。

 

リスク管理の基本の指標「ATR」

 

投資用資金を把握したら、次に知っておきたい「ATR」

 

ATR→「自分が投資しようと思っている市場が1日にどれくらい動くのか?」ということ。

 

これらを知っておかないとリスク管理が出来ない。その指標となるのがATRである。

 

エクセルを使って日々のATRを計算する

 

まずは今日のTR(トゥルーレンジ)を求める

 

TRは次の3つの数字のうち最大のもの

 

・当日高値-前日終値

・前日終値-当日安値

・当日高値-当日安値

 

ATRを使う理由

 

ATRは「1日の値動きの幅の目安」になる。

 

最近は米ドル/円のATRは0.9から、1円程度なら「1日に最大90銭から、1円程度は値動きの可能性がある」と考えられる。

 

※ATRは平均値なので、それ以上に動くこともあるが目安にはなる。

 

自分の投資資金とATRが分かれば、取引量は決められる。

 

タートルズ流の「ユニット」を使えばリスク管理はめちゃくちゃラクになる

 

上記までは投資用資金を正確に把握することと、投資先の1日の値動き(ATR)を把握することが重要であることを説明しました。

 

ここからは具体的な取引量の決め方をご紹介します。

 

ユニットを身につける

 

ユニットとは、「自分の投資用資金の1%を1日でリスクにさらす取引量」と決めることです。

 

これを知っているとFXのみならず、株式投資や金投資なども一括してリスク管理出来る為、投資家として必ず押さえておきたい項目です。

 

[ユニットの計算]

 

1.投資用資金の1%を算出する

2.今日のATRを計算。取引単位を掛ける※

3.投資用資金の1%÷今日のATR

4.最後に3つの数字に取引単位を掛ける※

※1000通貨なら×1000、1万通貨なら×10000

 

例1 [クロス円]

 

投資用資金が100万円、取引は1000通貨、米ドル/円のATRが50銭(0.5)

 

1.100万円×1%=1万円

2.0.5×1000通貨=500

3.1万円÷500=20

4.20×1000通貨=2万通貨

 

→米ドル/円の1ユニット当たりの取引量は2万通貨となる。

 

外貨同士の通貨ペアの場合は、ATRをいったん円に換算してから計算する。

 

例えば、ユーロ/米ドルのATRが0.0080ドルで1ドル102円だとする。

 

ATRに102を掛けて、円換算したATRは0.82になる。あとは同じで、1000通貨未満の端数が出たら切り捨て

 

例2 [ドルストレート]

 

資金100万円、取引通貨1000、ユーロ/米ドルATR0.0080ドル(0.8)、1ドル102円

 

1.100万円×1%=1万円

2.0.8×102円×1000通貨=816

3.1万円÷816=12.255

4.12.255×1000通貨=12255万通貨

 

→1ユニット当たりの取引量は1.2万通貨となる。

 

ユニットの取引量が意味すること

 

ATR は「1日に動く幅の目安」でした。1ユニット当たりの取引量は、もしも仕掛けた場所から、ATRの幅だけ反対に動いてしまっても、資金の1%を失うだけで済む取引量であるということになる。

 

複数の投資先があっても瞬時に全体のリスク計算が出来る

 

先程の例だと、1ユニット当たりの米ドル/円の取引量は、2万通貨。ユーロ/米ドルは1.2万通貨でした。

 

1ユニット当たりのリスクは資金の1%です。この取引量を基本単位にしていれば、「今日は米ドル/円を2ユニット、ユーロ/米ドルを1ユニット持っているから合計3ユニット」、つまり「全体のリスクは資金の3%」だとすぐにわかる。

 

もしも、ユニットの考えを持っていなかったら、ユーロ/米ドルと米ドル/円の合計リスクを計算するのは結構ややこしいです。今どのくらいリスクを背負っているか、ユニットを使うと、すぐに把握できるのが最大の魅力です。

 

株や日系225先物など、複数の市場に投資しているとさらに便利ですね。計算方法は全く同じなので、他の投資先がある方は参考にしてください。

 

プロトレーダーも使っている世界標準の損切位置

 

ユニットで取引量を決めても、もちろん損切をキチンと入れておかなければ意味がありません。

 

例えば、日足のトレンドを狙っていくような取引なら、損切位置の目安は「ATRの2倍」のところ。

 

損切にかかってしまった場合、資金の2%を失うという事になる。

 

「1回の取引で資金の2%のリスクをとる」というのは、世界標準。

 

これがFXの資金管理でよく言われる「2%ルール」である。

 

参考記事:FX 2%ルールを使って資金を管理する力をつける!

 

ユニット管理に欠かせない「リスク分散ルール」

 

リスク管理でもう一つ大切なのが、「リスク分散ルール」

 

同時に30ユニット、40ユニットも保有したら、資金の60%、80%と失ってしまう可能性がある。

 

これでは、資金管理も何もない。同一銘柄で保有するのは最大でも4ユニットまで。

 

米ドル/円1ユニット2万通貨なら、同時に持てるのは最大8万通貨まで

 

複数の通貨ペア、市場にまたがる場合は相関性を考える必要がある。

 

米ドル/円とカナダドル/円ならば、同じ方向に動く可能性が非常に高いので、こうした相関性の高い銘柄は同時に6ユニットを上限にする。

 

クロス円同士は合計6ユニットまで

 

クロス円と呼ばれる円の絡んだ通貨ペアはどれも同じ方向に動く傾向がある。

 

米ドル/円4ユニット、ユーロ/円4ユニットと買うと、どちらかが損切されたときもう一方も損切される可能性が高い。相関性を常に意識しておく。

 

ATR計算のコツ

 

ATRは毎日変わるので、それに応じて取引量を変更するのは面倒なので、暴騰暴落で大きく値動きしたとき以外は週に1回くらいの計算で十分です。

 

資金管理のコツ

 

30分足や15分足など、短い足でタートルズ流の資金管理を使っているトレーダーもいます。

 

しかし、その場合は「資金の1%」としていたところを「資金の0.5%」など、少なめにしておいた方が良いでしょう。

 

もし5分足を使っていたら、たった5分で資金の2%を失ってしまい兼ねませんので、リスクが大きくなります。

 

どんな時間軸でトレードを行うにしても、資金管理やリスク管理は必ず必要になってきますが、自分のトレードスタイルに合わせた資金管理・リスク管理をすることも重要になってきます。

 

参考記事:FX まずは自分に合ったトレードスタイルを見つけよう

 

まとめ

 

・手法よりも資金管理・リスク管理を意識することで収支は安定するようになる

・ユニットの計算が出来ればFXに限らず投資家として今後も役に立つ

・自分のトレードスタイルによって資金管理術も変える必要がある

 

いかがでしたか?

 

聞いたことのないような名前がたくさん出てきて最初は混乱してしまいそうですが、投資をしていく上で必ず必要な知識である資金管理・リスク管理ですので、わからないことがあれば何度も読みなおしてください。