結果良ければ全て良し?自己奉仕バイアスの危険性とは

結果良ければ全て良し?自己奉仕バイアスの危険性とは

 

ビジネスシーンでは「結果が全て」という考えが根付いています。

 

とにかく過程(残業増やす・休日出勤する)はどうであれ、目標(結果)にさえ達していれば上司からも文句を言われることは無いでしょう。

 

こういったことからも「結果が全て」の考えはあながち間違っているとも言えないのかも知れません。

 

私自身も会社勤めをしていた頃はお昼休憩を削ってでも納期に間に合わせるのが当たり前と思っていました。

 

このような会社員の方の考えを否定する気は全くありませんが、FX取引においては結果だけを見ているといつか痛い目を見てしまうということを今回はご紹介していきます。

 

結果良ければ全て良し?

 

ある初心者トレーダーが1日中取引をしていました。

 

彼は今まで、プラスにもなりませんがマイナスにもあまりならないトレードばかりをしていました。

 

そこで、利益を上げる為に手法(ルール)の変更をしてみました。

 

そしてその日はデイトレードで1日に何度も取引をして、無事にプラスで取引を終えることが出来ました。

 

7勝3敗でトータル損益+70000円です。

 

彼は「この手法ならこのままずっと勝ち続けられる」という自信を持っていました。

 

普段より成績が良かった為、この日は満足してお酒を飲んで眠りにつきました。

 

しかし、同じような経験がある人は非常に危険です。

 

初心者に関わらず、ある程度経験を積んできたトレーダーであっても同じです。

 

たしかに、月単位で良い成績を出しているのなら、問題はないでしょう。

 

しかし「結果が良ければ全て良し」という考えは、ある心理のバイアスが発生しています。

 

これを「自己奉仕バイアス」と言います。

 

自己奉仕バイアス

 

自己奉仕バイアスを簡単に説明すると成功は自分自身の力によるものと思い込み、失敗は自分以外の原因で起きたと思い込むことを指します。

 

FXや株式投資は相場の市場は全て確率に依存しています。

 

どんなに勝率が良いトレーダーであっても100%の確率で確実に利益を出すことは不可能です。

 

勝率が高い方法を知っているだけなのです。

 

先程の初心者の勝率70%で考えると、70%は自分の力で勝ち、残りの30%は運が悪かっただけだと考えてしまうのです。

 

つまり彼は負けから学ぶことが出来ません。

 

そうすると間違いを改善しないまま、今後も取引を行い、いつかは痛い目を見てしまうでしょう。

 

また、手法の改善をして初日でプラスの利益で終えられたのは本当に70%の実力だったのでしょうか。たまたまその時の相場が大きなトレンドが出ていてその手法にマッチしただけかも知れません。今後レンジ相場などでも同じように勝てるとは限らないと考えると運の力の方が強いかも知れないのです。

 

「トータルで勝てれば問題ない」と豪語しても良いですが、手法の中身を見たときに優位性があまりにも無い、利益幅1:損失幅10の取引をしていたとしたらどうでしょうか。

 

コツコツドカンという言葉があるように、今まで利益を上げていたとしても、あまりに偏った手法だと一度の損失で全て資金を溶かす可能性もあります。

 

このような状況では成長は見込めません。

 

むしろ利益を得た時は偶然だと思い、損失が出た時には損失の原因、エントリーの理由や決済の理由を考えるようにしましょう。

 

本当に負けの原因が自分自身に無いのか必ず確認します。もちろん勝った場合は自分のおかげと考えるのではなく、運の要素が強いと判断することで「もっと逆指値の位置を狭く出来たかもしれない」などと考えるようにし、取引の質向上を図りましょう。

 

まとめ

 

人は無意識に自分にとって都合の良いように結果を解釈してしまう動物です。

 

100%が存在しない相場の世界こそ、負け取引を振り返り、負けから学習する力も身につけましょう。

 

それでも自分自身の判断が間違っていないのであれば、良い成績と言えるでしょう。