FX マージンコールとロスカットの違いとは?

FX マージンコールとロスカットの違いとは?

 

FXでは、証拠金を基に資金の何倍もの取引が出来る仕組みがあります。そのことを「レバレッジ」と呼びますが、それによって様々なリスクはもちろん生じます。

 

特に大きなレバレッジを掛けて取引をしていると、意図せぬ方向に相場が動いた場合に大きな損失が発生します。

 

今回は、そんな事態になってしまったときに、トレーダーの破産を防ぐためにFX証券会社が独自に設定している割合で、「マージンコール」「ロスカット」という仕組みが自動的に働き、投資家の保護に努めてくれます。

 

そんなマージンコールロスカットの役割をご紹介します。

 

マージンコールとは?

 

証拠金が目減りしてきた際にロスカット前の最後の警告「マージンコール」と呼ばれる仕組みです。

 

各証券会社は元本の損失拡大を防ぐ目的で、証拠金残高の含み損が拡大し証拠金維持率が一定割合以下に減少した際、「証拠金の減少を知らせる通知」をトレーダーにしてくれます。

 

マージンコールの呼び方は各証券会社によって違いがあり、「ロスカットアラート」「プレアラーム」などとも呼ばれていますが、意味は同じです。

 

どれくらいの証拠金維持率でマージンコールが届くかも証券会社のよって違いはあります。

 

証拠金維持率50%~70%以下になった場合に通知が来る証券会社もあれば、100%を切ったらマージンコールが出される証券会社もあります。また、自分で設定できるところもあります。

 

いずれにしても、マージンコールが出される証拠金維持率をエントリー前に確認しておきましょう。

 

ロスカットとは?

 

相場の急な値動きなどで証拠金以上に損をするケースがあります。そういった場合に、投資家を保護するために、損失額が一定の割合を超えて増加した際には、対象のポジションが強制決済される仕組みを「ロスカット」と呼びます。

 

ロスカットについても、証拠金維持率の共通基準は無く、各証券会社によって違いますが、おおよそ20%程度に設定している証券会社が多いです。マージンコール同様に必ずロスカットとなる証拠金維持率を確認しておきましょう。

 

証拠金維持率の計算方法

 

それでは、マージンコールとロスカットについて理解していただいたところで、証拠金維持率にかからない取引を行うために、どれくらいの資金量が必要か確認する場合に必要な、証拠金維持率の計算方法をご紹介します。

 

資金が20万円あったと仮定して、米ドル/円を取引したとします。

 

為替レートは1ドル100円です

 

米ドル/円は1万ドルからの取引が可能な場合、必要証拠金は1万ドルあたり4万円必要となります。(レバレッジ25倍の場合)

 

ここで、2万ドル注文したとします。

その際に必要な証拠金は

4万円×2万ドル=8万円となります。

 

ここで、マージンコールの設定値が100%、ロスカットが50%に設定されているとします。

 

この時20万円の資金を元手に2万ドルの取引をしました。

 

そして、20万円の資金のうち8万円が証拠金として拘束されている状態となる為、為替レートの変動によって12万円のマイナスが発生し、口座の残高(証拠金)が8万円になってしまうと、必要証拠金と金額がイコールとなり、証拠金維持率が100%となってしまいます。

 

その瞬間、マージンコールが発生し、期日までに口座に追加の入金をしないと強制決済をされてしまい、含み損(12万円)が確定し、口座残高が8万円に減ってしまいます。

 

このケースだと、ロスカットの場合は証拠金の50%ですので

 

8万円×50%=4万円となり、

 

残高4万円が証拠金維持率の50%になり、為替レートの変動で16万円マイナスになって4万円になるとロスカットが強制的に発動し、16万円の損失が確定してしまい、口座の残高が4万円になってしまいます。

 

基本的には、証拠金維持率を高い状態で保ちたいのであれば、「レバレッジ」を低めに設定することで、維持率を高くできますので、マージンコールやロスカットのリスクも下がります。

 

レバレッジについて詳しくはFX レバレッジとは?その利点と注意点を解説を参考にしてください。

 

まとめ

 

マージンコールもロスカットも必要以上に損失を出さない為の仕組みに違いはありません。

 

・マージンコール・・・証拠金維持率が低下してきたら通知される(イエローカード)

・ロスカット・・・マージンコール後、さらに証拠金維持率が低下した場合に強制的に決済してくれる(レッドカード)

 

もし、証拠金維持率が下がってきた場合に対応する方法は主に2つあります。

 

・追加で証拠金を入金することで、証拠金を増やして維持率を上げる。

・持っているポジションの全部または一部を決済し、保有ポジションを減らすことで、証拠金に対する含み損の割合を減らす。

 

いずれかを行うことで証拠金維持率を高め、強制的に決済されないようにすることが重要となってきます。

 

ですが、大前提としてマージンコールやロスカットされてしまう前に、自分で損切注文を入れてリスク管理をすることが一番重要になってきます。

 

その他にも両建てナンピンを使って一時的に含み損が増えることを遅らせることも可能ですが、最終的には決済しないといけない為お勧めできません。

 

なので、初心者の方は必要以上の損失を出すことが無いよう、証拠金維持率を意識し、レバレッジを上げすぎないようにしましょう。