FXにおける流動性とは?取引を円滑に行う為の方法

FXにおける流動性とは?取引を円滑に行う為の方法

 

FX取引では通貨の「流動性」が重要視されます。

 

一般的に流動性が高い市場はFX取引がしやすい環境となっています。逆に流動性が低い市場は難易度がグンと上がります。

 

今回は流動性とは?流動性がFXに与える影響とはどのようなものがあるのかについて解説します。

 

流動性とは

 

まず流動性とはFXで言うと、対象の通貨に対してどれくらい取引しているトレーダーが居るか、またどれぐらい通貨が市場に流通しているかを指します。

 

流動性を見ると「対象の通貨がどれくらい交換しやすいか」が分かり、どれくらいFX取引をしやすいかが分かります。

 

流動性が高い=取引しやすい

流動性が低い=取引しにくい

 

となります。流動性の低い通貨、市場では買いたい時に買えない、売りたい時に売れない状況に陥ることもあります。

 

その為、テクニカル分析などで絶好のタイミングを分析できたとしても、100%自分の思い通りのタイミングで取引が成立しないことが多々あります。

 

流動性の低い状態では対当する注文数が少なくなり、思ったレートで売買が成立しなかったり、スプレッドが通常よりも広がって取引条件が不利になることもあります。

 

各証券会社の口座開設時に注意書きとして必ず”流動性リスクが伴います”と記載されているのがこの流動性です。

 

流動性が低くなる原因

 

FX取引には必ず買い手・売り手がいます。

 

買いたいという人が少なければ売りの取引は成立せず、反対に売りたい人が少ない場合は買いの取引が成立しにくくなります。

 

FX相場の状況によってある程度どの市場でも発生することはありますが、基本的に国自体への不安要素が多い国の通貨は流動性が低くなりがちです。

 

では私たちが暮らしている日本を含めた、先進国の通貨・市場はどうなのでしょうか。

 

先進国は流動性リスクが低い

 

日本円、米ドル、ユーロなどは世界的に有名な通貨で、世界的に取引量が多く、総じて流動性リスクが低いと言える通貨でしょう。

 

東京時間は値動きが緩やかになる傾向がありますが、夕方になればロンドン市場がオープンし、夜になればニューヨーク市場がオープンします。

 

東京時間だけを見ると流動性リスクは考えられますが、日本人トレーダーが主にFX市場へ参戦するのはロンドン時間からニューヨーク時間が中心です。(サラリーマントレーダーなどが多い為)

 

なのでロンドン時間からニューヨーク時間は世界で最も流動性リスクが低い市場と言え、先程説明した主要3か国の通貨を絡めた通貨ペアで取引を行う場合はほとんど取引が成立しないということはありません。

 

また先進国の通貨はFX取引において世界的に価値が認められている為、普段から買いたいトレーダー・売りたいトレーダーで市場は溢れています。

 

売れないこともなければ、買えない状況も中々ありません。

 

日本人トレーダーはトレーダーの約50%~60%を占めている為、日本円の流通量が多いのはその為です。

 

米ドルは採用している国がアメリカだけでなく、ユーロにおいてもEU加盟国の数か国が採用している為、必然的に流通量が多くなります。

 

先進国は約定力が高い

 

先進国通貨の市場では売買システムがしっかりしていることから、約定力が高いFX会社が多くある為、FX相場にもしも想定外のことが起きたとしても柔軟に対応してくれます。

 

約定力とは取引の速さと正確さを指します。

 

先進国のFX会社は取引相手の有無、流通量をしっかり把握している為、売買をスムーズに行いやすく、トレーダーの持っている実力を100%発揮することが出来ます。

 

メリットだけを見て新興国通貨に手を出さない!

 

流動性リスクが高い通貨の代表と言えば、新興国通貨でしょう。

 

新興国通貨として有名なのがトルコリラ、南アフリカランドです。

 

金利の高さから低金利通貨と組み合わせることで沢山のスワップがもらえることからスワップ狙いのトレーダーが最近増えています。

 

しかしこれらの新興国通貨の金利が高い理由にはもちろん理由があります。

 

世界的に価値が認められているわけでもなく、世界的に見れば圧倒的に流動性が低い通貨なのです。

 

日本円や米ドルであればFX取引以外にも貿易時などに為替の交換をしますから、流動性は高くなりますが、新興国通貨はそういったFX以外の取引量も低い為、自然と流動性が低くなってしまいます。

 

新興国通貨の高金利の理由は国によっては自国の通貨の人気が無いため、無理にでも金利を上げて自国の通貨を買ってもらおうとしている部分もあったりしますので注意が必要です。

 

高金利だからスワップで長期投資を始めた人が、”為替変動リスク”を加味せずに取引を開始して高金利通貨安となってしまい、長期間保有したポジションを為替差益がスワップを大幅に超えて、大損してしまうケースも多々あります。

 

参考記事:知っておきたいFXのスワップポイントで利益を得る為の方法と注意点とは?

 

まとめ

 

流動性が低いと手に入れるのが難しくなり、また決済するときにも約定しづらい状況となってしまう為、トレーダーの思い通りにFX取引を行うことが難しくなってしまいます。

 

流動性を意識して取引を行っていれば、思わぬトラブル時にも流動性の低さから約定拒否されるリスクも少なくなります。

 

FXに慣れてきた頃に、普段は取引しない見たことのない通貨で取引をする際には流動性を意識して、高金利通貨などの隠れたデメリットに騙されないようにしましょう。

 

関連記事:FXの”リスク”を知って資金管理に役立てよう!