FX 米雇用統計とは?注目すべき2つのポイントと影響力を解説!

FX 米雇用統計とは?注目すべき2つのポイントと影響力を解説!

 

為替相場は様々な事象が盛り込まれて、為替の値動きをしています。

 

値動きの要因は、テクニカル分析やファンドの思惑などありますが、その中でも短時間で激しい動きをするのが、様々な国の景気や政策によって影響されるファンダメンタルズ分析に当たる「経済指標」の発表です。

 

今回説明するのは経済指標の中でも特に重要な「米雇用統計」です。

 

世界一の大国であるアメリカの雇用ですので、世界中のトレーダーが注目しています。

 

「聞いたことが無い」「知っているけど何を見ればいいのかわからない・・」という方向けに今回は米雇用統計の解説をします。

 

米雇用統計とは?

 

米雇用統計とは、簡潔に説明すると「アメリカが発表する雇用と景気に関するデータ」です。

 

FXをしていく上で、テクニカル分析だけでなくこのような経済指標も為替変動の大きな要因となりますので、必ず知っておかなければなりません。

 

経済指標は数多くの国々が毎日発表していますので、その全てを把握することは難しいですので、世界中が注目しているアメリカの重要な指標くらいは知っておきましょう。

 

米雇用統計は「予想値」と「発表値」があります。

 

発表前に「予想値」が発表されます。その後発表される「発表値」との差が大きいほど為替変動が大きくなる可能性があります。

 

「事前予想ではプラスだったが、結果はマイナスだった」というサプライズがあった場合、さらに大きく変動します。

 

経済指標の見方についてはFX 経済指標に注目!為替を動かす要因とは?を参考にしてください。

 

米雇用統計が重要視される理由

 

各国の景気に関する指標はたくさんありますが、なぜアメリカの雇用統計が重要なのでしょうか??

 

答えは、「アメリカが世界一注目されている国だから」です。

 

アメリカのGDP(国内総生産)は、2019年時点で全世界の約2割を占めており、堂々の1位です。これは、「世界で最もお金を稼いでいるのはアメリカ」ということを意味します。

 

そんなGDPの約7割は個人消費が占めているとされています。つまり個人消費に直結する雇用は、アメリカの景気が世界の為替相場にも影響すると考えられます。

 

雇用情勢が良くなれば、中央銀行が景気の調整のために金利を引き上げるので、各国の投資家が高金利通貨を狙っていきます。

 

逆に不景気なら金利は引き下げられ、保有しているメリットが少なくなった場合売られてしまい、勝ちが下がってしまいます。

 

「好景気なら通貨の価値が上がる、不景気なら通貨の価値は下がる」と覚えておきましょう♪

 

米雇用統計で注目すべき2つのポイント

 

米雇用統計は、全米の企業や政府機関にサンプル調査(ある集団の中の一部を調査対象にする方法)を実施します。対象になるのは、約16万の企業と政府機関で、そこから得られるサンプル数は約40万件です。

 

「雇用統計」と言ってもさまざまな項目があり、主に以下の指標を総合したものを指しています。

 

・失業率

・非農業部門就業者数

・建設業就業者数

・製造業就業者数

・小売業就業者数

・金融機関就業者数

・週労働時間

・平均時給

 

など、10数項目の指標が発表されます。

 

「10個以上もあるのに全部見ないとダメなの?!」と思った方、安心してください。

 

実際に見るべき項目は上記の表の横にマークが置いてある「非農業部門就業者数」「失業率」の2つだけです。

 

それでは、それぞれの項目について詳しく説明していきます。

 

非農業部門就業者数

 

「非農業部門就業者数」では、農業以外の産業で働く人口の増減を表しています。農業以外に経営者・自営業者は含まれません。

 

集計は給与の支払い帳簿を基に行われています。つまり給与が支払われているか?が判断基準になっています。

 

失業率と比べると非農業部門就業者数は予想が難しいだけでなく、重要視される傾向にあります。つまり米雇用統計において最も重要な項目が「非農業部門就業者数」です。

 

こちらの指標は「雇用者数」ですので、数字が高いほど景気が良いと判断されます。

 

雇える(雇われる)人が多い=景気が良いと覚えておきましょう。

 

失業率

 

「失業率」とは、労働人口に対する失業者の人口のことを表しています。計算方法は「失業者/労働力人口×100」で求めることが出来ます。

 

失業者には軍人・服役者・労働意思のない人は含まれません。失業中か、労働意思がないかどうかは、「過去4週間以内に求職活動を行っているか?」で判断されます。

 

求職活動していなければ「労働意思が無い」と判断されますので、失業者に含まれないということですね。

 

失業率は数字が低い方が景気が良いと判断されます。

 

アメリカでは日本のような「正社員」「終身雇用」という考え方があまり無い為、雇用状況にすぐに景気の良しあしが反映される場合が多いです。

 

米雇用統計が発表されるタイミング

 

発表される日付

 

発表される日時は「”12日”を含む週を基準にして3週間後の金曜日」となります。

 

分かりやすくカレンダーを見てみましょう。2019年10月と11月のカレンダーになります。

 

 

10月12日が基準と考えて、3週間後の金曜日ですので、赤丸部分の11月1日米雇用統計発表日となります。

 

「毎月第一金曜日=発表日」と覚えている人が多くいますが、例外もあり2月は28日までなので、3月の発表日は第一金曜日にならないことが多い為注意しておきましょう。

 

発表される時間帯

 

米雇用統計は現地の時間(ニューヨーク)で8時30分に発表されます。日本とニューヨークの時差は13時間ですので、日本時間では21時30分ということになります。

 

ここで注意すべき点はサマータイムです。日本ではなじみのない言葉ですが、アメリカでは以下の期間で夏時間と冬時間が適用されます。

 

夏時間:3月第2日曜日午前2時~11月第1日曜日午前2時

冬時間:11月第1日曜日午前2時~3月第2日曜日午前2時

 

先程述べた、21時30分というのは夏時間の場合で、冬時間の場合22時30分となります。

 

サマータイム(夏時間)ついて詳しくはFX サマータイム(夏時間)とは?冬時間との違いも紹介!を参考にしてください。

 

まとめ

 

■米雇用統計

・世界中のトレーダーが注目している為、必ずチェックする!

・発表日は「12日を含む週を基準にし、3週間後の金曜日」

・注目すべきは「非農業部門就業者数」と「失業率」の2つ

 

経済指標の発表時間はサプライズなどによって値動きが不規則になる可能性もあるので、初心者の方は「発表時間をまたぐポジションを保有しない」ことをお勧めします!