FX インフレ・デフレとは?為替への影響は?

FX インフレ・デフレとは?為替への影響は?

 

今回は、FX取引をしていく上で必ず知っておきたい「インフレ(インフレーション)」「デフレ(デフレーション)」についての説明と、為替変動にどのような影響を与えるのか詳しくご紹介します。

 

インフレとは?

 

「インフレ(インフレーション)」とは、「物価が持続的に上昇すること」を指します。物価の上昇率をインフレ率と言います。

 

インフレ率が緩やかに上昇している場合は問題ありませんが、インフレ率が一定の水準を超えると景気への悪影響が出てしまうので、中央銀行は政策金利を引き上げてインフレ率の上昇を抑えようとします。(物価の上昇を抑えようとします)

 

逆にインフレ率が一定の水準を下回ると、こちらも景気への悪影響が出てしまいますので、政策金利を引き下げてインフレ率の下落を止めようとします。(物価の下落を止めようとする)

 

一般的に、先進国では2%程度のインフレ率が望ましいとされています。

 

急激な物価上昇や物価下落は景気に悪影響なので、中央銀行は金融政策を行う際には、インフレ率が一定の水準を超えて上昇、または下落していないか特に注目しています。

 

デフレとは?

 

「デフレ(デフレーション)」とは、「物価が持続的に下落すること」を指します。「インフレ」の逆が「デフレ」と考えましょう。

 

デフレになると、モノの値段が安くなる一方ですので、「もう少し待って、安くなったら買おう」という考えが働き、なかなかお金を消費しようとしなくなってしまいます。その結果、モノが売れなくなり景気が後退していきます。

 

なので、国はデフレ(物価が持続的に下落)になると、物価を上昇させようと金融政策を行います。

 

ここで考えてほしいのが、消費者の立場から考えた場合、デフレになれば「モノが安く買える」と一見メリットしか無いように見えてしまいますが、実はそうではありません。

 

企業は物価が安くなると、先程説明した「消費者が買い渋る」為、なかなか売上が上がらなくなってしまいます。

 

こうなると、その企業で働いている従業員の給料は上がるどころか、下げるしかありません。

 

そうなると、給料が安くなってしまった従業員は「給料が少なくなってしまったから、消費を抑えよう・・・」という考えになってしまい、さらに景気が悪くなります。

 

このような現象のことを「デフレスパイラル」と呼びます。

 

このようにデフレでは一見「モノが安く買える」というメリットのように見えますが、このように経済は回っている為、デメリットが大きくなってしまうのです。

 

FXとの関係性

 

ここまでである程度インフレ・デフレについてなんとなく理解できたと思います。

 

それではここからインフレ・デフレがFXにどう関係するのか?を説明していきます。

 

インフレの場合を例にして考えていきます。

 

インフレでは、「物価が持続的に上昇すること」でしたね。つまり、物価上昇=通貨の価値下落を指します。

 

例えば、おにぎり一個が100円で買えていたのに対して、インフレ率が上昇した後はおにぎり一個が120円になったとします。

 

 

こうなると、「以前より、たくさんのお金が必要」と考えることが出来ますので「お金の価値が下がっている」という事になります。

 

つまり、インフレ・デフレによって「通貨の価値が変動する」ということを覚えておきましょう。

 

現在の日本は「インフレ」にしていくために、いろいろな政策を日々考えています。

 

モノの値段が上がるので私たち消費者からすれば良くないことですが、上記でも説明したように、「給料が上がると、消費のペースも上がる」為、結果的に日本経済という大きな視点で見れば、「デフレよりもインフレへ」という考えになっています。

 

日本では、「今のうちに欲しいものがあったら買っておいたほうが良いですよ!」と消費のペースをあげてもらえるように努力しています。

 

その結果、モノをどんどん買ってもらうことで、景気を良くしようとしています。

 

ここまでの話で「モノの価値が上がる=通貨の価値が下がる」ことがわかっていただけたと思います。

 

為替市場で言えば、通貨の価値が下がることは日本円で例えると「円安」になるということになります。

 

なので、日本円がインフレ=円安となりますので相対的に、他の通貨の価値が上がることになる為、インフレ・デフレ為替相場変動に大きく影響してきます。

 

円安・円高について詳しくはFX 円高・円安を覚えよう!を参考にしてください。

 

まとめ

 

■インフレ・デフレ

・インフレとは、物価が上昇し通貨の価値が下がること

・デフレとは、物価が下落し通貨の価値が上がること

・インフレ時は通貨の価値が下がるので、「円安になって、相対的に他の国の通貨の価値が高くなる」

 

為替取引のみならず、日本でインフレ=円安傾向になると、インフレによるモノの価格上昇に加えて、輸入物価の上昇も加わります。

 

つまり、一部の食料品やガソリンなど輸入に頼る商品の値段がますます高くなる可能性があるのです。

 

インフレが進んでも、給料もその分増えたり、預貯金が増えたりして消費のペースが上がれば良いのですが、インフレに備えた資産対策もしっかり考えておく必要がありそうですね。