FX 経済指標に注目!指標の見方を覚えて為替を動かす要因と影響を知ろう

FX 経済指標に注目!指標の見方を覚えて為替を動かす要因と影響を知ろう

 

各国の政府や省庁、中央銀行などが発表する経済関連の情報をFXでは「経済指標」と言います。

 

今回は、「経済指標」の発表によって為替レートにどのような影響があって変動するかをご紹介します。

 

市場の予想との差に注目!

 

経済指標は多くの場合が、「数値化」されていて、決められた日時に公表されます。

 

その影響を受けて売買が行われ、為替レートが変動します。

 

投資家が参考にする経済指標のデータは、各国の景気、雇用、金利、株価、消費、失業率など多岐にわたっています。

 

経済指標をみる時に最も気にしてほしいのは、「事前予想との差」です。

 

良い結果が予想されているときに、実際に良い結果が出ても、それほど驚きはありません。

 

しかし、もし悪い結果が出たらどうでしょう。

 

投資家達は驚いてしまいます。

 

為替レートを大きく動かすのは、そうした「驚き(サプライズ)」なのです。

 

例えば、GDPを例にとって紹介します。

 

一般的には前回の数値今回発表される数値、そして発表前に掲示される今回の予想値を観ることが大切です。

 

今回の予想値とは、経済アナリストなど事前予想して発表している数値のことで、前月比など過去の経緯を踏まえて発表されます。

 

多くの投資家は、前回の実績となる数値と予想値から判断して、今後の値動きを予測することが多いです。

 

実際に数値を入れた状態ではどうなるのかご紹介します。

 

例えば、前回のGDPが3%で、今回の予想値が3.3%だったとします。

 

予想値からすると、「今回は数値が上昇するだろう」と予想するのが一般的です。

 

しかし、発表後の数値が2%だったら、多くの投資家は予想値より低いことに驚きます。

 

「今回は数値が上昇すると予測していたのに、予想値よりも低いってことは今後景気が下がっていくのだろう・・・」と思い、持っている通貨を売りたがるため、通貨安に繋がります。

 

前回と比較して数値は変わっていないのに、予想値が介入するだけで相場変動の見方が変わってしまいます。

 

上記のように、「実際の数値×投資家の予想や思惑」が、相場変動に大きな影響を与えることを意識して、経済指標を見ることが重要です。

 

為替レートが変動する要因

 

それでは、経済指標の変動する理由が分かったところで、為替レートが変動する要因をそれぞれ見てみましょう。

 

 

上記以外にも為替レートを動かす要因はありますが、代表的なものを上げてみました。

 

経済指標は大きく分けて「雇用」「物価」「景気」「金利」の4種類があります。

 

世界各国で毎日更新されているので、すべてを確認するのは大変ですので、必要な情報だけ収集するようにしましょう。

 

それでは、自分に必要な情報を取ってこられるよう、どのように見たら良いのかをご紹介します。

 

「雇用」

 

代表的な雇用統計は、非農業部門雇用者数・失業率の2つを指します。

 

その国の「企業に雇用されている人数」と「失業率」を表すことで、企業の経営状況を確認することが出来ます。

 

ほかにも新規室用保険申請件数では、「将来的に失業してしまうかも・・・」と心配している人を確認できる指標となっています。

 

その人が現在在籍している企業の経営状況を考えた結果、「この会社にいても大丈夫か?」と心配になって失業保険を申請する人が多いときに、この件数が増えます。

 

こちらも企業の雇用状況を確認できる数値となっています。

 

「景気」

 

景気を確認する経済指数は、「GDP」「景況感調査」「消費者信頼感指数」などがありますが、その中でも注目されているのが、「GDP」です。

 

GDPとは国がどれだけ生産量を増やし、経済的に成長できたかを図る数値です。

 

アメリカの場合は、速報値・改定値・確定値の3回に分けて発表されていますが、なかでも相場変動に一番影響を与えるのは速報値とされています。

 

そのためGDPの速報値を発表した際に、相場変動が起こることを知っておくとFX取引に活かすことが出来ます。

 

「物価」

 

物価を確認する経済指標は「CPI(消費者物価指数)」「PPI(生産者物価指数)」が代表的な経済指標です。

 

CPIは、小売りやサービス業の価格がどのように変化しているか見ることが出来、PPIは生産者が設定した販売価格を確認するための指標となっています。

 

消費する側と生産する側の価格変動がどのように起きているかを確認することで、物価に対する意識を確認しています。

 

物価が高いと感じる人が増えると、消費が減る傾向にあるので、2つの指標を組み合わせて考える必要があります。

 

「金利」

 

金利関係の経済指数は「政策金利」が注目されています。

 

政策金利は、各国の中央銀行が調査して決めている数値で、金利の調整が行われています。

 

景気が良い場合は金利が上がり、景気が悪い場合には金利が下がることが多い傾向にあります。

 

国の中央銀行が発表している内容ですので、正確性が高く、今後の経済状況に大きな影響を与える数値になります。

 

投資判断に役立てよう

 

FXに役立つ経済指標は最低でも以下の5つです。

 

・米国雇用統計

・GDP(国内総生産)

・鉱工業生産

・小売売上高

・各種景況感指数

 

これらの経済指標を市場予想の材料として考えましょう。

 

例えば、小売売上高は個人消費の動向を予想するために活用できる数値なので、以下のように連想することが出来ます。

 

「個人消費が増えたらその国の国民が豊かになっている。つまり将来的に景気が上昇していくはずだ。だからその国の通貨が多く買われる傾向になる」

 

などのように、指標の結果によってどのような流れになるのかを連想する練習を普段からしておきましょう。

 

主な3か国の経済指標

 

経済指標をみるときに注意すべき点は、その国の経済指標は他国からも影響を受けていること。

 

1つの国の情報だけを見ても誤りがあったり、次の値動きを正しく予想することは難しいので、「アメリカ」「日本」「ユーロ圏」の経済指標は多くの投資家が注目しているので、確認するようにしておきましょう。

 

経済指標は世界各国で発表されていますが、その中でも影響度は変わってきます。

 

主要生産国に絞って観察したほうが効率的なので、必要な情報をしっかり理解するようにしましょう。

 

米国の経済指標

 

世界でもっとも経済に大きな影響を与えている国が「アメリカ」です。

 

アメリカ経済に変化が起きることで、世界中の市場関係者が繊細になり、相場変動が起こる為、アメリカの経済指標を確認することは非常に重要です。

 

アメリカの経済指標は、雇用統計や新築住宅販売件数、ISM製造業景況指数を観察することが一般的です。

 

たとえば新築住宅販売件数や個人所得・支出が上昇したら景気が良くなっていることがうかがえます。

 

しかし雇用にかかわる新規失業保険申請件数が増えたら「企業が従業員を減らそうとしている=景気が悪くなる兆し」を先行的に読み取ることで、為替レートの変動予想に活かすことができます。

 

日本の経済指標

 

日本の経済指標を確認するなら、企業短期経済観測調査と機械受注を観察すると、経済状況を確認できます。

 

「企業短期経済観察調査」とは、大企業・中堅企業・中小企業と国内の企業を分け、企業の業績の状況を調査した数値です。

 

売上や設備投資計画なども調査した結果なので、正確性はかなり高いものになります。

 

国内の企業がいかに儲けているかを確認することで、個人消費に影響を与えたり、企業が豊かになって事業拡大するかを予想するために活用できます。

 

「機械受注」とは、国内でどれだけ機械が作られているかを調べた数値です。

 

機械が多く作られたということは、多くの商品が作られ、たくさん売れた異なるので景気を確認するための数値として活用できます。

 

しかし機械受注に関しては、季節やイベントごとに左右されやすい数値なので、なるべく長期的な視点で観察する必要があるでしょう。

 

ユーロ圏の経済指標

 

ユーロ圏の経済指標を確認する場合は、HICP(基準消費者物価指数)とZEW景況感指数を観察すると、ユーロ圏内の経済状況を確認することが出来ます。

 

HICP(基準消費者物価指数)とは、欧州統計局が発表している数値で物価指数です。

 

また、欧州中央銀行から発表されている金利政策を合わせて確認することで、金融政策を先行的に判断できます。

 

ZEW景況感指数は、投資家やアナリストに対して国内の景気が良くなっているかを調査した結果の数値です。

 

ユーロ圏内の景気状況が今後どうなるか確認するために活用できます。

 

経済指標カレンダーを見よう

 

経済指標は毎日発表されるため、多くの証券会社のホームページで掲載されています。

 

以下の写真をご覧ください。

 

 

上記のようなカレンダーでは、発表日時・時間・重要度をわかりやすく表示している為、非常に見やすいです。

 

重要度に関しては「★★★」の経済指標になる程重要ですので、必ず見るようにしましょう。

 

ちなみに「★★★」になるのは、雇用政策や政策金利、新築住宅販売件数などが挙げられます。

 

まとめ

 

■経済指標

・経済指標は毎日発表されている

・取引している通貨の国の指標は必ず確認しよう

・経済指標の発表時間は指標カレンダーで確認しよう