FX 自分に都合が良い情報しか集めない?行動経済学における確証バイアスの危険性とは

FX 自分に都合が良い情報しか集めない?行動経済学における確証バイアスの危険性とは

 

FXや株で私たち投資家は合理的な判断が出来ず、その結果失敗してしまうことがあります。

 

この合理的ではない心理による「罠」にハマらない為の対策は、人間の行動の不合理さに着目した「行動経済学」から学ぶことが出来ます。

 

都合の良い情報は鵜呑みにする

 

あなたは今、ドル円が「〇〇円までは上昇する」と予想しているとします。

 

そんなときファンダメンタルズ分析をするために、インターネットやテレビなどのメディアで2つの記事を見ました

 

1.「今後追加関税による不安でドル円相場は下降基調になることでしょう。」

2.「現在のアメリカは景気が過去最大の高水準の為、ドル円相場は今後上昇基調になるでしょう。」

 

あなたはこの正反対の2つの記事を見てどちらを信用しますか?

(自分はドル円が上昇すると思っているという前提です)

 

おそらくを信用し、安心するのではないでしょうか?

 

しかし、このような判断で「安心感」を覚えるのは非常に危険です。

 

それではなぜ危険なのか?ご紹介します。

 

都合の良い情報だけを集める「確証バイアス」

 

私たちは自分の都合の良い情報ばかりを集め、反対意見を無視してしまいがちなのでしょうか?

 

それは人間は必ずしも合理的に行動できないようになっているからです。

 

その理由は行動経済学の「確証バイアス」で説明することが出来ます。

 

行動経済学の「確証バイアス」とは

 

行動経済学とは人は必ずしも合理的に行動しないことに着目し、これまでの経済学では説明できなかった経済行動を心理学的な観察から説明しようと考える経済学のことです。

 

その中の「確証バイアス」とは、人間は無意識に自分の考えや意見を検証するときに肯定的な意見や情報ばかりを集め、否定的な意見・情報は無視してしまうという心理のことです。

 

つまり、自分に都合の良い意見や情報のみを集めて自分の先入観を強化するのです。

 

週末の天気予報が知りたいときにも「確証バイアス」がかかる

 

Aさんは平日の毎日忙しい仕事が終われば、週末は彼女と「ディズニーランド」でデートの約束があります。

 

せっかくのデートなので「天気予報は晴れが良いな!」と思っているところに、テレビで「週末の千葉県の天気予報は”雨”です」と報道されていました。

 

しかしAさんはその内容に納得できず、インターネットで複数の天気予報サイトを検索しました。

 

ですがどこを見ても”雨”と公表されています。

しかし何件かサイトを見ていると、「週末の降水確率10%」と公表しているサイトがありました。

 

Aさんは元々「晴れになってほしい」「晴れのはずだ」と思っていた為、この情報にとても安心し、落ち着くことが出来、その日は寝ることにしました。

 

しかし、いざ週末になってみると実際はが降ってしまいました。

 

このように、自分が何かの情報に対して「○○であってほしい」「○○のはずだ」というときに「確証バイアス」は効果を発揮してしまい、否定的な内容があると重要な指標である場合でも無視してしまい、肯定的な意見のみ鵜呑みにするようになっていると行動経済学では述べられています。

 

みなさんもこのような体験を今まで何度もしたことがあるのではないでしょうか?

 

FXにおける確証バイアス

 

FXでももちろん「確証バイアス」は存在します。

 

今エントリーしようと思って情報を集めているとします。

 

このとき、エントリーするレートは「〇〇円のとき」と決めた場合、その意見を肯定するためにその情報に確証を持たせるために自分に都合の良い情報を集めてしまいます。

 

例えば、マーケットニュースを見たり、そのレートで購入するためにラインを引いてみたり、移動平均線を見たりします。

 

その中で「ラインは全然引けないけど、移動平均線は引ける」という場合であれば、大多数の方が”移動平均線”をエントリーの根拠とし、ラインは無視してしまいがちになります。

 

このように「自分に都合が良い情報だけを鵜呑みにし、悪い情報は無視する」という行動を自分が理解していない内にしていたという経験があるのではないでしょうか?

 

確証バイアスを回避する方法は?

 

どうすれば集める情報のバイアス(偏り)を失くすことが出来るのでしょうか?

 

まずは自分の心理に「確証バイアス」が働いていることを理解し、認めてあげましょう。

 

この記事を読んでいるあなたは今後無意識に自分に都合の良い情報ばかりを集めてしまっていたら

 

「これが確証バイアスなのか!」と気づけるはずです。

 

自覚した上でポジションを構えようと考えているときは、一度立ち止まって

「意識的に自分に都合の悪い情報を探す」ことをしてみてください。

 

上昇すると予想しているときは意識的に下降する要因を探すのです。

 

この習慣を身につけることで、集める情報に「バイアス(偏り)」が生じることをなくすことができます。

 

まとめ

 

「確証バイアス」は自分の考えや意見を”正当化”したいために人が”無意識”に行ってしまう行動の1つです。

 

そこから逃れる為にはまず自分の心理に「確証バイアス」が働いているという事を自覚することから始めましょう。

自覚すれば自然と「確証バイアスがかかっているから悪い情報も集めなければ」と心にブレーキを掛けることが出来、その結果取引の”質”が上がります。

 

このような合理的な行動が出来て初めてFXで利益を安定的に残すことが出来るようになります。